« A0 ”2030ビジョン”プロジェクトとは。 | トップページ | C6 エリア毎「食 x エネルギー x 産業」 »

2009年9月23日 (水)

C7 食とエネルギー 検討会 ディスカッション

<p><p><p><p><p><p><p><p><p><p><p><p>スライド 3</p></p></p></p></p></p></p></p></p></p></p></p>
「食とエネルギー」検討会


■第7回検討会(9月12日)レポートは下記をご覧ください。

 第7回検討会レポート


■プレゼン内容は以下をご覧ください。

C1 食とエネルギーの現状と課題①
C1 食とエネルギーの現状と課題②
C2 化学肥料に頼らない農業の可能性
C3 農業の担い手と農業政策


■グループディスカッション結果

グループディスカッション ①
 
≪現状の問題≫
●農家の嫁はたいへんである
 ・家族経営
 ・旅行もできない
 ・核家族化→リスク分散できない
 
●跡取りなし  
 ・親も継がせたくない
 ・就業の状態がいびつ 
 ・一次産業を軽視する傾向
 
●農地法の縛りが多い
 ・税金高い
 ・土地の移転が難しい
 
 
≪解決法≫
●組織的な農業の仕組みをつくる
 ・忙しさを分散するための組織化が必要
 ・多様性を持たせる
 ・法人化 ⇒IT化 企業参入
 
●仕組みを変える
 ・農協を近代化する
 ・ブランド化する
  ~夕張メロンのセリの仕組み
  ~農家のストーリーマーケティング流通
 ・流通を含めたビジネス形態の進化
 ・農業のシステム化
 
●教育により価値観を変える
 ・農業をカッコ良いと思える教育
 ・農業が楽しいと思える経験
 
----------------------------------------------------

<p><p><p><p><p><p><p><p><p><p><p><p>スライド 3</p></p></p></p></p></p></p></p></p></p></p></p>
グループディスカッション ②
 
 企業による農業の活性化
 ・企業CSRを促して農業に協力させる
 ・米の価格自由化
 ・休耕土地の活用
 ・農地調整は地方で
 ・農地法の壁を変える
 ・ITで販路を確保
 
 自給率を上げるだけが能ではない
 ・高級作物を強化すべき
   ~スイカやリンゴは輸出している
 ・米の価格を自由化してもっと幅を拡げる
 ・世界の日本料理プロモーション
 
●作物の収入を保証する所得補償
 ・国内販売するものは安く売る
 ・高級作物の収入を使って
  低収入の作物に助成する

-----------------------------------

<p><p><p><p><p><p><p><p><p><p><p><p>スライド 4</p></p></p></p></p></p></p></p></p></p></p></p>
グループディスカッション ③
 
●今の日本の構造的な問題は「中抜き」
  ・卸や流通をなくして、直接販売をしたがる
   →雇用が減って給料が下がる
   →デフレスパイラルに陥る
  ・安いものを作ろうするのが問題である
  ・農業のGDPは低いから経済に与える影響は少ない
  ・中抜きされた人が、農業を支える
   →ネットのやり方を教えることもできる
 
 日本の農作物のトレーサビリティを上げる
  ・日本の作物を食べようという流れができる
  ・輸入作物は自然になくなる
  ・農家が食べられれば雇用も増える
 
 個別農家のブランドをつくる
  ・これまでの地域ブランドではなく、個人ブランドで評価する
  ・農家のランキングをとる 
   ~地域から外れていてもブランドになりうる
  ・ブランドは価格に反映される
  ・誇り、テレビ、映画にもなる
  ・弟子入り、のれん分けもできる
  ・まる有名になれば嫁もくる
  ・ファッションも良くして、ファーマーというイメージを変える
  ・ネットでの口コミ文化を活かす
 
 戸別食料安全保障
  ・契約した生産者と消費者間でのみ食料の売買ができる
  ・「年金」の代わりに「年米」を支給
   →必ずコメは食える。 
   →将来の不安がなくなる
  ・食べるのに困らなければ金に頼らない文化になる
  ・皆に余裕ができる
   →好きなことができるようになる
   →残業したり、無駄に働くことが無くなる
 
●農業でも安心して食べて行けるようにする
 ・農業をやっていれば基本的に食べることはできる 
 ・教育費を無料にする
 ・農家への基本保障

***********************

以上が 9月12日第7回検討会のディスカッション内容です。
これについてどう考えるか、ご意見をお寄せください。
皆さまのコメントをお待ちしております。
      ↓   ↓   ↓

 
 

********* 9/26追記 ***********************

篠原@野菜茶業研究所です。

先日の「食糧とエネルギー」のグループディスカッションで出てきた、「戸別食糧安全保障」のアイディアを、JanJanNewsの記事としてまとめました。
http://www.news.janjan.jp/living/0909/0909230678/1.php


冒頭だけ引用します。
「消費者と農家は、共に困難な状況に立たされている。消費者は食糧難になれば飢えにおびえなければならず、農家はデフレの波にのまれて収入が安定しなくなっている。
 食糧危機が来ても消費者は飢えにおびえずに済み、生産者は価格の下落におびえずに済む、そんな方策は立たないものだろうか。それを実現するための考えが、「戸別食料安全保障」である。」
-----------------------------------------------

|

« A0 ”2030ビジョン”プロジェクトとは。 | トップページ | C6 エリア毎「食 x エネルギー x 産業」 »

コメント

検討会は参加できず失礼しました。

さて食糧自給率や安全保障の観点からいえば、農家はその土地にあった作物を、その作物にあった時季にローコストでたくさん育てて安く売るべきですが、農業経営の観点からは 高級品種を経費を掛けて端境期に育て、ブランド化して高く売ることを奨励しています。このギャップはどう考えればいいのでしょうか?現金収入を目的とする限り、中山間地の小規模農業は再生できない気もしますが・・・。

投稿: 99.99西村 | 2009年9月28日 (月) 09時56分

西村様

鋭いご指摘です。
「食糧確保」と「農家の経営安定」は江戸時代から続く矛盾ですね。
江戸時代でも菜種などの商品作物を農家は作りたがり、幕府は食糧確保のため、コメムギを作らせようと指導する、というせめぎ合いがあったようですから。

「農家ももっと市場動向に目を光らせ、市場が求める農作物wこうりつてきに生産して、農業を成長産業にしよう」という意見が、最近の識者から多く聞かれます。
しかしこの意見は、農業を工業製品と同列に見なすことから出てくるように思われます。
ですが、私は違和感を覚えます。
コメムギなどの基幹作物は、工業製品と言うよりは「原材料」に近いためです。

これを少し考えてみましょう。
工業は原材料を加工して売る仕事です。
ですので、市場の売れ筋が変われば加工方法を変えて違う商品形態にすることができるという利点があります。

農業でもそうしたことができないわけではない(園芸作物など)ですが、基幹作物であるコメ・麦・大豆はそうも参りません。
工業「製品」よりは「原料」に似ているからです。

たとえば鉄鉱石は、どれだけ市場の動向に敏感で、売れ筋を把握していたとしても、鉄鉱石は鉄鉱石です。
「うちの鉄鉱石はちょっと違いますよ」といったところで、「鉄鉱石は鉄鉱石だろ」といわれてしまいがちです。
品質の差があっても、原料は原料としてしか評価してもらえず、結局は価格がものをいうことになります。
たとえば石油が、どんな品質のもの(重質油や軽質油)であっても、結局はWTIという一指標にすぎないもので全体の値動きが決定してしまうのも、「原料」だからだと言えます。

園芸作物を別として、基幹作物はどうしても「原料」としての性格が強く出ます。
生命を維持するための「カロリー」を稼げればよい、という見方をされがち。
「市場が求めているものを提供する」という観点は、工業ではとても重要なのですが、鉱業や基幹作物は市場から「製品」として評価してもらえず、安ければ安いほどよい「原料」に見なされがちだという、冷酷な現実があるように思うのです。

そもそも、現在の経済学の基本姿勢として、「人間の労働が付加されたときに価値が生まれる」というのがあり、現在の経済システムだと、鉄鉱石は「掘ってきただけ」、コメなどは「太陽が育ててくれたのを採ってきただけ」のように見なされ、「原料は労働を大して付加していないので価値が乏しい」と判断され、結果、原材料的なものは安く買いたたかれるという宿命があります。
もちろんこんなことを言えば、日本の農家がどれだけ手塩にかけて育てているのかを無視するのか、とお叱りを受けると思いますが、かたやアメリカやオーストラリアなどで「種をまいただけ」「刈り取っただけ」という粗放農業で、まさに原材料的扱いを受けているコメがあるため、それと同じ土俵で評価されてしまうという厄介な問題があります。
たとえるなら、鉄鉱石と南部鉄の鍋は、溶鉱炉の前では「どちらも鉄の原料」に見なされてしまうように、粗放農業のコメも手塩にかけたコメも同列に「原料」扱いを受けがちです。
それが現在の経済システムの深刻な問題なのでしょう。
第一次産業(農業、鉱業)は、現在の経済システムでは常に「原材料」の扱いを受け、低い評価した与えられないという構造的問題が、農家の所得が伸びない大きな原因ではないか、と思うのです。

この問題を把握した上で、「農業を成長産業に」というのを考え直すと、次なる戦略を立てることができるのですが、ちょっと長くなりましたのでここまで。

投稿: 篠原信 | 2009年9月28日 (月) 18時56分

経済原則を絡めるならもう一つ、市場が枯渇しているときには取引価格が上がり、市場が飽和しているときは下がると言うことも農業技術に大きい影響があります。

たとえば筍は足の早い作物として有名ですが、早く市場に出荷するほど高く売れたために、地温を確保して早く大きい筍を生産する技術開発が盛んに行われました。

また、米穀類と蔬菜、果実類はそれぞれ以下のような特徴があります。

①穀類・・・低コスト、省力、安定価格⇒高い貯蔵性による。
②蔬菜・・・中コスト、変動価格⇒貯蔵性が低いため安定供給に向かないが、季節に応じた栽培が可能
③果実類・・・高コスト、高価格⇒貯蔵性が低いが高価格で取引される。


農家の方に話を伺えば分かりますが、なぜ米の利権(土地や生産量)を手放さないかと言えば、楽に儲かるからだと返ってきます。もちろん生産規模などにもよりますが。

貯蔵性の高さは価格の安定につながります。ニンジンなど投機目的の取引も昔は多かったそうです。最近は中国野菜の低価格路線に押されてうまみが減ったとかで投機は減ったようですが。

そういった意味では中山間地域で狙いやすいのは蔬菜関連かと思います。とは言え、篠原さまのおっしゃるとおり一次生産品は利益が出にくいので、現場加工、現場販売という6次産業化のほうが、雇用と利益を地域に還元しやすいようには思えます。

投稿: 中島@千葉大学 | 2009年9月28日 (月) 19時30分

はじめまして。中山さんの依頼をいただきましたので参加させていただきます。
りんご生産と加工をやっとります。

>食糧自給率や安全保障の観点からいえば、農家はその土地にあった作物を、その作物にあった時季にローコストでたくさん育てて安く売るべきですが、農業経営の観点からは 高級品種を経費を掛けて端境期に育て、ブランド化して高く売ることを奨励しています。このギャップはどう考えればいいのでしょうか?


基本的に資本主義国家の中で行われる
商取引の一環として農業生産は行われる
訳でありまして、食糧自給率や安全保障
という事は考慮されていないのが原状です。
食糧自給率や安全保障というのは
農水省が予算折衝の際に使う業界用語。と
僕は解釈しております。
現場レベルではそういう事はどうでもよく、
とにかく「金」。です。

そういう現場においてより収益性の高い
経営を行うにはどうすべきか。と考え、
ブランド化して高く売るという指導がなされる。
というのが現状ですね。

そういった中でブランディングの意味を理解して
実践されているパターンはあまり見かけないように思っております。

投稿: ミズキ@りんごや | 2009年9月28日 (月) 21時22分

穀物と鉄鉱石の比喩は僕もよく使っておりました。
当方、小農ですが、原料生産~加工~パッケージ~最終製品化
まで一環してやっていますので、農産物は原料。
という認識です。

以前、稲作地帯で農家に講演しろ。と言われ
コメがおにぎりになることで単価が原材料から
比べ10倍に跳ね上がっている事。
日本一高価なコメは小動物用のエサの青米である
事(1俵換算¥55,000)等を説明しましたが、
「私たちにはそんなこと出来ません」
というお言葉を頂き、その講演会は終わりました。

それから10年程して、おにぎり専門店のチェーン展開をする業者が現れとても好調とのこと。

モノは作れど価値は作らない。
そういう産業の行き着く先は決まっている訳で
ありまして。

投稿: ミズキ@りんごや | 2009年9月28日 (月) 21時40分

初めて議論に参加させていただきます。
以前個人ブログに下記のような論考を書いたことがあります。ご参考:
http://energy-decentral.cocolog-nifty.com/blog/2007/03/post_1ff4.html

投稿: 中島大 | 2009年9月29日 (火) 10時30分

皆さまの意見を参考にいろいろ因果関係を考えてみると、日本では下手な環境運動に参加するより毎日しっかりご飯を食べるほうが、よほど持続可能な循環型社会へのソフトランディングに有効な活動ではないかと思えてきました。あ、ノンベの場合はビールやワインより純米の日本酒ということで。

投稿: 99.99西村 | 2009年9月29日 (火) 10時34分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1253869/31516782

この記事へのトラックバック一覧です: C7 食とエネルギー 検討会 ディスカッション:

« A0 ”2030ビジョン”プロジェクトとは。 | トップページ | C6 エリア毎「食 x エネルギー x 産業」 »